2008.2.14付けウィークリーえひめリック原稿
 
動脈硬化ってなに?
酸素がたくさん含まれるきれいな血液を、心臓からいろんな臓器へ送る血管を動脈といいます。年齢とともに動脈の壁がだんだん硬く厚くなりますが、これを動脈硬化といいます。動脈の壁が厚くなると内腔が狭くなるため血流が悪くなり、さまざまな臓器障害がおこってきます。万一、動脈が急につまってしまうと臓器(の全体または一部)が死んでしまうこともあり (心筋梗塞や脳梗塞など)、臓器が死んでしまうとその状態は治らないということになります。これが動脈硬化の恐ろしいところで、完全につまらないうちに発見することが必要です。動脈硬化は年齢とともに進行する一種の老化現象ですが、さらに動脈硬化を進行させる要因として、高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙、肥満、運動不足、ストレスなどがよく知られています。生活習慣を見直すとともに、健診などでこれらの有無を調べ動脈硬化の進行度を判定することが大事です。必要と認められた場合は脈波血圧検査、頸動脈や下肢動脈エコー検査、負荷心電図検査などを行います。脈波血圧検査は両腕両足の血圧を同時に測り、血流の低下しているところがないか調べる検査です。同時に全身の動脈硬化のおおまかな程度もわかります。エコー検査はそれぞれの血管を直接観察し壁の厚さを測ったり、血流を計測し血流の低下がないかどうかを調べる検査です。いずれも簡単に外来で検査できますので、お気軽にご相談ください。
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左内頚動脈狭窄
 
脈波血圧検査装置
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